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2023/08/29 14:26

ニットジャケットとは一体何なんだと思われている方も多いと思います。

 一度整理してみようと思います。

 ニットジャケットとは、編物(ニット)で出来たジャケットという意味です。

 ニットジャケット以外のジャケットは、レザーなどの例外を除くと織物で出来ています。

 織物で出来たジャケットは、ニットジャケットと比較すると圧倒的に流通量が多いので、織物ジャケットとは言われず、ジャケットと言えば織物ジャケットという認識です。


 次に織物と編物の違いについてです。

 織物は経(タテ)糸と緯(ヨコ)糸が規則的に組み交差して作られた生地の意味で、編物は糸のループが連なって作られた生地の意味となります。

 両者の最も大きな違いは、編物の方が織物よりも圧倒的に伸縮性に富むということです。

 従って、編物で出来たニットジャケットの方が、織物で出来たジャケットよりも伸縮性が有るので、動きやすい着心地となります。 

 

 「ニットジャケット メンズ」で検索すると、実に多くの商品が紹介されます。   

 実は、ニットジャケットにも二つの種類が有ります。

 ひとつは「丸編み」タイプ、もうひとつは「横編み」タイプです。

 「丸編み」タイプは、チューブ状に編まれたニットを切り開き反物にしたニット生地から作られています。

 織物のジャケットと同じ様に、反物を裁断、縫製することにより生産します。

 ニットの反物では、簡易的な縫製手法をとることが出来、縫製工賃が比較的安くなるため、売価を低く抑えることが可能となりますが、ジャケットの見た目がカジュアルになりすぎたり、生地が伸びるのに縫い目が伸びないので、肝心の着心地が良くないことも多々あります。

 ニットの反物に厚みが有ることが多いので、衿や見返し部分(生地が二重になるパーツ)が重くなったり、縫代がごわつく場合も有ります。

 世の中の殆どのニットジャケットは、この手法で生産されています。

 

 「横編み」タイプは、カーディガンやセーターと同じく、産業用編機で生産されます。

 身頃、袖など服のパーツ毎に編機で作られます。

 

 実は、「横編み」タイプのニットジャケットも二つの種類に分かれます。

 ひとつは「横編み、裁断、縫製」タイプ、もうひとつは「横編み、成型、リンキング」タイプです。

 「横編み、裁断、縫製」タイプは、ガーメントという四角いパーツを編み、裁断、縫製することにより生産します。このタイプは、前述の「丸編み、裁断、縫製」タイプと同様の生産方法になるので、縫い目が伸びなかったり、縫代がごわつく場合も有ります。


 「横編み、成型、リンキング」タイプは、成型編みというテクニックで各パーツをその形状に編み立て、ニット独自のひとつひとつ手作業で縫い目をループで編み込むリンキングで生産されます。

 リンキングは伸縮性が有り、縫い代も僅かで済むため、縫い目のごわつきがありません。

 「横編み、成型、リンキング」タイプは、生地と縫い目の双方に伸縮性が有るので、他のタイプと比較すると最も良い着心地となります。また、裁断工程が無いので、廃棄原料がゼロとなります。(通常は裁断工程により、原料の20~30%は廃棄になります。)

 但し、パーツの編み立てにも、リンキングにも、高い技術力、手間ひまがかかるので、生産コストは他のタイプと比較すると最も高くなります。

 フェイバニッツのニットジャケットは、こちらのタイプです。

 以下に要点を簡単にまとめてみました。

フェイバニッツのニットジャケットのサイズの選び方

  一般的には、織物ジャケットを快適に着用するためには、ヌード胸囲寸法とジャケット胸囲寸法の差が最低8~12cm必要となります。

フェイバニッツのニットジャケットは、前述の通り生地と縫い目に伸縮性が有るので、織物ジャケットほどのゆとり寸法は必要ありません。

そこで、サイズをお選びの際には、先ずご自身の胸囲を計られることをお勧めしております。

以下は、その際の注意事項となります。

・胸囲が最も大きい位置にメジャーを添えて下さい。

・メジャーが水平になる様に注意して下さい。

・メジャーを強く締めすぎたり、緩めすぎたりせず、優しく計測して下さい。

          その上で、御自身の胸囲の寸法に最も近い製品サイズをお選び下さい。

フェイバニッツの商品ページに有る仕上がり寸法表には、胸囲との関係も記入しております。

以下は、仕上がり寸法表のサンプルとなります。

  サイズ選びも含め、商品に関するお問合せなど有りましたら、お気軽にご連絡ください。

  フェイバニッツ 代表 市勢 善浩